宮城県仙台市太白区にユニークプロジェクトによる注文住宅が完成した。
太白区の住宅地の一画にその建物はすっくと建っていた。凛とした色のバランスが他とは一線を画すしっかりとした存在感を放つ。
今回のお住まいを良くみると、木造ではめずらしい3階建、全体のバランスを良く吟味しているためか、周囲の建物を比較しても、それほど背が高いとは感じない。敷地を最大限に活用した注文住宅の中はどのような構成になっているのか?

1階には和室、2階にはリビングダイニング、そして3階は子ども室という3層構造、落ち着き緑に囲まれる和の世界、日の光にあふれるリビング、そして最も景色の良い場所は子供の城、自然環境と部屋の役割をきれいに調和させた構造となっていた。
各部屋に隠されたユニークプロジェクトの想いは今回もイキイキとして光を放っている。
キッチンはどんなものなのだろうか?汚れものがあるから隠せばよいのか?
今回の注文住宅の中で最も視線を集め、最も輝いて見えたのはキッチンではないだろうか。リビングよりも1段高い位置にあるキッチンは、正々堂々としていて風格すら感じられた。キッチンはよごれ物があるから、見えないように。影のほうに。と、いつの間にか隅に行ってしまうが、このキッチンは意志をもってここに居るように思える。
ここから想像する生活。それは裏表のない生活。すべてを表に堂々と出し、隠す事なく家族で食事をする。その中には会話にも隠し事がなく、差別する事なくすべてに対等に接し、すべてに堂々と向き合う家族の想いが形になっているようにみえる。裏方にされてしまいそうな存在を表舞台に立たせるステージのようなキッチンだ。
そこから眺める屋内の風景もまた奢る事なく、暖かく家族を見守る風景となっている。
規格や効率化とは無縁の世界にある注文住宅。注文住宅であるならば、楽しくなければ注文にする意味が半減してしまう。でも、ユニークプロジェクトの注文住宅は毎回楽しい空間、普通ならつくらない空間がたくさん盛り込まれている。そんな空間を発見するのはいつも子どもたち。
子供たちがみつけて楽しんでしまうような空間を仕掛けるのがユニークプロジェクトなのだ。今回も子供たちはどんどん楽しいワクワク空間を探し出して満喫している。

大人の楽しむ空間、子供が楽しむ空間
様々な空間があちこちにちりばめられている。
今回は完成見学会にお邪魔したのだが、最も居心地がよく、楽しく人が自然と集まっていたのは、3階にある子どもの城だった。お年寄りからご夫婦、そして子どもたちにぎやかな声が自然と湧き立つユニーク空間ができていた。子どもたちはロフトの小部屋に登ったらもう降りてこない。
こんな楽しく、存在感のある空間がなぜできるのか。その理由は、どれだけ人の心を動かせるかによる。
どんなに優れた材料を使おうとも、何も考えず、何の想いもなく使っては輝かない。ユニークプロジェクトのスタッフの方々は言う「大工さんが勝手につくってくれるの!」気軽に語るのだが、デザイナーの考えを職人が汲み取り阿吽の呼吸で形にするのは簡単な事ではない。
デザイナーがお客様に惚れ、お客様はデザイナーに惚れ、デザイナーは職人の仕事に惚れ、職人もまたデザイナーの意気込みに惚れる。
そしてお客様は職人の仕事ぶりに惚れる。
お互いを尊重しあい、お互いに惚れる。すぐれた仕事がなければ成立しない仕上がりだ。楽しい注文住宅空間を創造するユニークプロジェクト。すぐれた技と力量があるからこそ、心を動かす空間を生みだせる。