由利設計工房は木の味わい、素材感を引き出すホノボノ家作りを行っている。その住まいに魅了された人々は七北田の家・南小泉の家・富ヶ丘の家・柳生の家・利府の家・米山の家・志波町の家・紫山の家・根白石の家と言った住まいの名前が示すように仙台市に限らず宮城県全域に広がっている。

今回の完成見学会は由利設計工房さんという建築設計事務所さんの住宅完成見学会。新しい住宅地の中を進むと、静かでおだやかなのに、ひときは目を引く建物が現れる。これが由利さんの設計する住まいの特徴と言えるだろう。インパクトのある目立つデザインではないがその存在感は周囲の住まいとは大きく異なり、大人のほのぼの感が漂っている。
ホノボノを感じる住まい。2階の吹き抜けに展示された由利さん直筆のスケッチやプレゼンテーションシートからも、打ち合わせから、言葉を形にするまでの優しい思考過程が伺える。コンピュータを使って書かれた住まいのプレゼンテーションが多い中、設計者自らの手で丹念に書かれた絵や考えの変化が見られると言うのは一般の住宅会社とは一味違う建築設計事務所が開催する完成見学会ならではの見どころ。
今回のお住まい。大きな特徴はリビングに大きく開け放たれた開口部だろう。初夏の天気の良い日、戸を開け放ちキッチンに建つと住宅地である事を忘れるほど爽やかなな風が流れる。また、北側が公園になっている地の利を活かし北側の窓は新緑の景色額縁に入れた絵のように演出するピクチャーウィンドウとなっていた。
訪問客や家族の目を季節ごとに楽しませる心にくい演出だ。風を招き、景色を招き、客人を招く。自然の素材で作られた住まいであるのはもちろんだが、もう一歩踏み込んだ自然を取り込む住まいと言って良いのではないだろうか。
この方が一級建築士の由利 収さん。にこやかで長身で大柄な方。印象は「森のくまさん」。どっしりと落ち着いていて、おだやかで心優しいと言った感覚があります。土壁を作るワークショップを行ったり、山林の下草刈に参加したり、熱心に熱く木と住まいの関係を追及している方です。この真面目な性格とほのぼのした語りや性格が、そのまま住まいに現れているのでしょう。ほのぼの感に魅了されたファンが多いのも納得。こんなステキな雰囲気の住まいを探している方は一度相談してみる事をお勧めする。完成見学会で話かけてみるのも良いだろう。大きい人が居れば、それが由利さんだ。